| 1.化学物質過敏症とは
化学物質過敏症(Chemical Sensitivity=CS または Multiple Chemical Sensitivity=MCS (多種類化学物質過敏症))
化学物質過敏症とは、身の回りにある様々な製品に含まれるごく微量の化学物質に過敏に反応することにより、頭痛やめまい、疲労感など多岐にわたる症状が現れる疾患です。
発症すると連鎖的に多種類の化学物質にも反応してしまうことがあります。
アレルギーとは異なる疾患
アレルギーの原因物質は「アレルゲン(抗原)」と呼ばれ、それに反応する抗体(免疫)とは1対1の関係。
共通点のないアレルゲンにたくさん反応してしまう、という場合はアレルギーではなく化学物質過敏症の可能性を疑うそう。
発症する症状は頭痛、めまい、目鼻喉の痛み、倦怠感、呼吸困難、神経障害その他多岐にわたります。
重症化すると一般的な日常生活を送ることが極めて困難な状態になります。
周囲の人から香る柔軟剤や整髪料などで気分が悪くなることもあり、
学校や職場にいることが難しくなったり、店舗や飲食店にも入れない、電車に乗ることもできず外出さえ難しい状態になることがあります。
この病気は誰にでも起こる可能性があり、ある時を境に突然、発症してしまうかもしれません。