第4話 新たな希望
2001年末
ベンチャー会社を辞めたことで、再び収入は激減。
ハーモネイチャーの売上もあまり伸びず、また困ったことになりそうな予感がする中、ある話が舞い込んできました。
義姉の友人が、「自然育児友の会」という会で教わった抱っこ紐を愛用しており、義姉の家に来る際に見せてくれるとのことでした。
妻もその場に行って、どんなものか見学させてもらいました。
「新しいタイプの抱っこ紐が流行ってきているみたい。お布団をくるんでいるようなもので、自然育児友の会というところでは、使い方の講習もして推奨してるんだって。オーガニックコットンのものがあったらいいよね。」
と、見学の感想を話していました。
そう言えば、以前、海外のサイトを見ていたときに、そんな抱っこ用具がいくつか販売されているのを読んだことがありました。
年が明けて、お客様からの問合せの中に
「オーガニックコットンのスリングありませんか?」という質問が寄せられていました。
詳しく調べてみると、スリングというのは、たすき掛けのようなスタイルの抱っこ用具の総称のようでした。
当時、米国の医学博士シアーズ氏が提唱するベビーウェアリングが欧米で注目され、広まってきていました。 ベビーウェアリングとは、赤ちゃんを身に着けるように密着してコミュニケーションすることで、健全な発育を促進していく考え方です。
そして、博士が出版したベストセラー育児本「ベビーブック(日本では主婦の友社より発行)」の中で、ベビーウェアリングを実践するのに役立つ抱っこ用具として、「ベビースリング」が推奨されていたのです。
これは、年末に流行ってきていると聞いていた抱っこ紐のことに違いありません。
布製で作られているようなので、たしかにオーガニックコットンのスリングがあったら良いかもしれませんね。
日本でも流行ってきているというものの、当時、国内ではオーガニックコットン製のスリングはありませんでした。
海外での販売状況を調査してみると、アメリカに1社、そのスタイルに近いものがありました。
BabyCarrierという名前なのでスリングではないのですが、形状からスリングタイプの抱っこ紐です。
米国のスーパーモデルや有名俳優も使っているようです。
早速、輸入でサンプル取寄せをしてみて、最初に妻が1歳4か月の長男に使ってみました。
英語の説明書をみながら長男を入れた直後、驚くことに、すやすやとおやすみモードになったのです!
寝かしつけにいつも苦労していたので、それはそれは衝撃的でした。
何だか嬉しくなって、そのまま2時間ほどそのスリングに入れたまま抱っこしていました。
肩から背中に掛ける幅広の布で赤ちゃんの体重を支える仕組みなので、抱っこが本当に楽なのです。
これは、本当におすすめできる商品だということで、すぐに30セット程度を輸入手配しました。
まずは英語の説明書の使い方理解と、日本語訳、妻と息子をモデルにして抱っこ方法の撮影をして説明書を作成。
マイクロソフトのWORDで作って、自宅で印刷しました。
いよいよ2002年4月25日スリング(商品名:NewNativeベビースリング)を販売開始すると、
最初の30点が何と2週間で完売!
当時のインターネット事情では、無名のショップの無名の商品が数十点売れることはなかったので、その反響力に驚きました。
その後は、入荷しては完売、入荷しては完売するようになっていきました。
世の中的にも、その後数年間は、たくさんのスリングブランドが乱立してきた時期で、「スリングブーム」に乗ったのですね。
【 m 】
第4話 | 新たな希望
BRAND LIST
オーガニックコットンブランド
- HAPPY PLACE(ハッピープレイス)
- Hatley(ハットレイ)
- kidscase(キッズケース)
- LITTLE INDIANS(リトルインディアンズ)
- L'ovedbaby(ラブドベビー)
- Lovingly Organics(ラビングリー)
- Madame MO(マダムモー)
- maggies(マギーズ)
- MAINIO(マイニオ)
- MATONA(マトナ)
- MAUD N LIL(モード・ン・リル)
- maxomorra(マクソモーラ)
- mini rodini(ミニロディーニ)
- My Little Cozmo(マイリトルコズモ)
- nadadelazos(ナダデラゾス)
- NATURAPURA(ナチュラプラ)
- NewNative(ニューネイティブ)
- Nukleus(ニュクレス)








