幻の海島綿!栽培録

実は、昨年より海島綿(シーアイランドコットン)のベランダ栽培(有機栽培)に挑戦しておりましたが、この度やっと開絮(かいじょ)となり、コットンボールがお目見えしました!

海島綿は、幻のコットンとも言われ、品種系統は、ゴシピウム・バルバデンセという南米(カリブ海周辺)原産種のもので、超長綿になります。
世界中で広く栽培されているゴシピウム・ヒルスツム系品種(アップランド綿)に比べると、栽培期間が長く生産性が低いことから、バルバデンセ品種の生産量は綿花生産の2%程度と言われています。

さて、種の入手はというと、JOCA(日本オーガニックコットン協会)理事の方より、海島綿の綿花をいただいたのが始まりです。
緊急事態宣言などで事務所機能の稼働を優先させており、栽培を開始したのが、6月中旬くらいでした。

最初に大きな双葉ができ、1ヵ月もするとぐんぐんと成長していきました。

同時に栽培しているアップランド種と異なり、真っすぐに伸びていきましたが、なかなか花が咲きませんでした。他の綿は既に綿実が開絮(かいじょ)されていたので、どうなることかと心配していましたが、9月下旬に特大の花を咲かせてくれました。

10月下旬ごろの様子ですが、画像からもわかりますが、圧倒的に葉も大きいです。左が海島綿、右が和綿種のもの。
綿実は順調に成長していました。

この後、全く変わらないまま、年を越して、2021年となりました。
心配で数日に1回は水やりをしておりましたが、思い切って、水やりをストップしてみました。

みるみる葉が萎んで枯れていき、このまま綿実も萎んでしまうのではという状態になっていました。(以前、別の綿栽培のときに、大きく実がついていたのに、そのまま萎んでしまったことがありました)

そして、2月中旬にとうとうお目見えしました!!!

他の鉢は全て葉も茎も剪定されている中、海島綿のコットンボールにご対面となりました。
比較的栽培期間が長いとは聞いていましたが、こんなに長いとは。
今年は早くから作付けしないといけないかもしれません。(その前に種がきちんと収穫できるかが先ですが…)

以上、2020~2021年に渡るシーアイランドコットンの栽培記録でした。

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