オーガニック認証基準GOTS ver 5.0

2017年3月1日。世界で一番早くGOTS(Global Organic Textile Standards)のVer5.0へ基準更新のお披露目が都内で行われました。

2005年にVer1.0が制定されるまでは、世界各地で様々なオーガニック繊維に対する基準をそれぞれの国や認証機関が設定し、オーガニックコットンなどの繊維や製品の認証を行っていました。オーガニック繊維業界に携わる人々だけでなく、消費者にもわかりにくいものでした。

GOTSは、ドイツ(IVN)、アメリカ(OTA)、イギリス(Soil Association)、日本(JOCA)の4団体が統一基準を3年かけて制定したものでしたが、様々な国や認証機関がその意義に賛同し、その基準を採用しています。

もちろん、統一基準となるように、様々な国の事情を鑑みて策定されていることもあり、より厳しい独自基準にて認証している機関や、付加的な基準を追加して運用している機関もあります。

しかし、一定の基準値が存在するというのは、みなさんにオーガニック基準があるということの浸透を深めていく効果もあり、商品を選ぶ際に「あのマークは一定のオーガニック基準をクリアしているのね」と容易にわかるようになることはとても意義があります。

ただし、認証を取得するのに膨大な検査や費用負担が発生し、小さな企業はその基準をクリアしていても認証をとらないこともあり、まだまだ課題は多いかもしれません。

GOTS

http://www.global-standard.org/information-centre/downloads.html#jp

 

経済産業省の方からも、現状の繊維業界の話を伺ったり、オーガニックコットンなどの認知活動の課題などを話し合い、とても有意義な時間でした。